「部屋には、妥協したくない。」
そんなあなたが一度は目にしたことがあるであろう照明、それがタリアセンです。
建築家フランク・ロイド・ライトの名作として知られるこの照明は、単なる“スタンドライト”の域を超えた芸術作品。
木製のシェードが幾重にも重なる構造は、まるで積み木のようでありながら、そこから放たれる光は驚くほど柔らかく、そして奥深い。
照明というよりも、「空間をつくる装置」と言った方が近いかもしれません。
目 次
タリアセンとは?

建築家ライトが生んだ“光の彫刻”
タリアセン(Taliesin)は、アメリカの近代建築を代表するフランク・ロイド・ライトが自身の設計した住居兼アトリエ「タリアセン」にちなんで名付けた照明器具です。
1933年に最初のデザインが発表され、その後も形やサイズを変えながら愛され続けています。特に有名なのが「TALIESIN 2」と「TALIESIN 3」のスタンドタイプ。
その特徴は、何といっても連続する木製のボックス構造。
これが単なる装飾ではなく、「光源からの直接光を遮り、反射光だけを周囲に広げる」ための構造であり、部屋全体に柔らかく陰影のある光を届けてくれます。
タリアセンが与える“空間の格”
タリアセンが部屋にあるとどうなるか?
- 空間に建築的な立体感が生まれる
- 光が天井や壁に反射し、奥行きが生まれる
- 木製シェードの陰影が、時間によって微妙に表情を変える
これだけで、あなたの部屋はまるで「ギャラリー」のようになります。
昼と夜で印象がまったく異なり、まるで照明が“生きている”かのようです。
実際に使用されている例:テレビや映画にも登場
その魅力が本物であることは、数々の映像作品で採用されていることでも証明されています。
- ドラマ『あなたの番です』
主人公の部屋にタリアセン2が2台設置され、「この照明どこの?」とネット検索が急増。
- 『まだ結婚できない男』(主演:阿部寛)でも登場。
主人公・桑野の無骨ながらも美意識の高い部屋にぴったりの存在感でした。
- 高級ホテルや建築雑誌にも頻出しており、プロや業界人からの評価も非常に高いアイテムです。
こだわり派の配置アイデア集
背の高いタリアセン2を置くと、背表紙のブラウンと木部が共鳴して“ギャラリー風”に。
映像の発光を邪魔せず、余白に深みを与える間接光。映画鑑賞時の“シネマモード”にも◎。
タリアセン3(卓上サイズ)なら就寝前の読書灯に。まぶしさゼロでリラックス効果も。
- 置き場所は「背面が壁になるコーナー」を選ぶと陰影が映えやすい
- ホコリをかぶると木肌がくすむので、月1回のオイルメンテでツヤをキープ
なぜ男はタリアセンに惹かれるのか?
照明としての性能も申し分ありませんが、それ以上にタリアセンには“語れるストーリー”があります。
- 建築界の巨匠の作品であること
- 構造が美しく、合理的であること
- 素材に無垢の木を使い、経年変化を楽しめること
- 光が空間を彫刻するように動き、変化し続けること
これは、機能と情緒のバランスが完璧なプロダクトです。
いわば、“語れるインテリア”。
ただ置くだけで、「それ、どこの照明?」と聞かれる存在になります。
でも現実は…タリアセンは高価すぎる?

もちろん、その価値は誰もが認めるものですが、気軽に買える価格ではありません。
- TALIESIN 2 正規品:約407,000円
- TALIESIN 3 正規品:約143,000円
照明ひとつでこの価格。
インテリアにこだわる人でも、簡単に決断できる金額ではないでしょう。
リプロダクトという選択
タリアセンは確かに素晴らしい。
でも、「憧れはあるけど、現実的に難しい…」という方も多いはず。
そこで、最近注目されているのが“タリアセン風の照明(リプロダクト)”です。
本家にそっくりの構造や素材感を再現しながら、本物の半額以下で購入できるモデルも多く登場しています。
タリアセン風のスタンドを探しているあなたへ
この記事ではタリアセン本家の魅力をたっぷりお伝えしました。
もしあなたが「本物の雰囲気をもっと手軽に取り入れたい」と思ったなら…
▼ 次の記事で、タリアセン風のおすすめリプロダクト照明を厳選してご紹介しています。
価格帯・デザイン・雰囲気など、比較しながらぴったりの一台を見つけてください。

まとめ|本物じゃなくても部屋は変えられる。
タリアセンの“立体的な陰影”は、たとえリプロダクトでも部屋のムードを劇的に変えてくれます。
- ドラマで見た憧れを再現
- 価格差で現実路線を提示
- 置き方の工夫で高見え
――この3ステップを押さえれば、「予算内で最高の雰囲気」を手に入れることが可能です。
まずは気になるモデルを次の記事で比較し、自分の部屋に合う一台を見つけてください。
