エアコンは2026年中に買うべき?型落ち待ちは今年だけ注意

「エアコンは夏が終わってから買った方が安い」
「新モデルが出て、型落ちになってから買えばいい」
エアコンを安く買う方法として、これまではこうした考え方が定番でした。
実際、例年なら夏の需要が落ち着き、新モデルへの切り替えが始まる秋以降は、旧モデルを安く購入できるチャンスがあります。
しかし、2026年に限っては少し事情が違います。
2027年度から家庭用エアコンの省エネ基準が変わるため、これまで販売されてきた低価格なスタンダードモデルにも大きな変化が予想されているからです。
さらに2026年9月、私が仕事で取引しているダイキンから、2026年モデルのEシリーズを除く機種について9月末までに発注するよう案内がありました。
これは「10月になったらすべて買えなくなる」という意味ではありません。
家電量販店やネットショップなど、すでに2026年モデルを在庫として持っている販売店では、その後も購入できる可能性があります。
しかし、私たちのようなリフォーム会社は基本的に大量のエアコン在庫を持たず、お客様から注文を受けてから商品を発注します。
そのため今後は、「この機種が欲しい」と思っても希望する2026年モデルを確保できない可能性が出てきます。
この記事では、20年以上住宅設備の仕事に携わってきた立場から、2026年のエアコンはいつ買うべきなのか、今年ならではの注意点も含めて解説します。
※2027年度の省エネ基準やメーカー各社の動向については、2027年エアコン問題の総合解説にまとめています。
結論|2026年モデルを狙うなら早めに動くのがおすすめ

先に結論を言うと、近いうちにエアコンを買い替える予定がある方は、2026年モデルが選べるうちに一度検討することをおすすめします。
もちろん、現在使っているエアコンがまだ新しく、問題なく動いているのであれば無理に買い替える必要はありません。
一方で、
- 使用して10年以上経過している
- 最近、冷え方が悪くなってきた
- 異音など気になる症状がある
- 近いうちに買い替える予定がある
- できるだけ安いスタンダードモデルを購入したい
こうした方は、2027年まで待つメリットが以前より小さくなっていると考えています。
特に注意したいのが、「秋になれば2026年モデルが型落ちになって、もっと安くなるだろう」と待つことです。
2026年は例年と同じように動くとは限りません。
なぜ2026年は例年と違うの?
理由は、2027年度から家庭用エアコンに新しい省エネ基準が適用されるためです。
これまでのエアコンは、価格を抑えたシンプルなスタンダードモデルから、省エネ性能や機能を充実させた上位モデルまで幅広い商品が販売されてきました。
しかし、新しい省エネ基準への対応によって、特に低価格帯のエアコンはこれまでと同じ価格・仕様では販売しにくくなる可能性があります。
「2027年になったら今のエアコンが使えなくなる」という話ではありません。
現在使用しているエアコンはそのまま使えます。
ここでは2027年問題について詳しく説明すると長くなるので、新しい省エネ基準や今後の価格への影響については別の記事で詳しく解説しています。
2027年からエアコンがどう変わるのか詳しく知りたい方はこちら
2026年9月、すでにメーカーの切り替えが始まっている
ここからは、実際にエアコンを扱っている立場からお伝えしたい情報です。
当社が取引している一部のメーカーから、 2026年モデルのベーシックエアコンを除く機種について、9月末までに発注するよう案内 がありました。
10月以降も家電量販店やネットショップが在庫を持っていれば購入できる可能性はあります。
ただし、当社のようなリフォーム会社では注文後にメーカーへ発注するため、 希望する2026年モデルを確保できない可能性があります。
つまりメーカー側では、すでに次年度へ向けた商品切り替えが始まっていると考えられます。
当社のようなリフォーム会社の場合、エアコンを何十台も倉庫に保管して販売しているわけではありません。
基本的には、
お客様から注文
↓
仕入先・メーカーへ発注
↓
商品を確保
↓
現場へ納品・施工
という流れです。

そのためメーカー側の2026年モデルがなくなれば、お客様から注文をいただいても希望機種を用意できない場合があります。
一方、家電量販店やネットショップは事情が違います。
販売店側がすでに在庫を確保していれば、メーカーからの出荷が終了したあとでも購入できる可能性があります。
そのため、2026年モデルが一斉に市場からなくなるわけではありません。
ただし今後は、同じ機種でも「この店にはあるけど、こちらではもう取り寄せできない」という状況が増えてくる可能性があります。

2026年秋以降は、「どこで買うか」によって2026年モデルの在庫状況が大きく変わる可能性があります。
| 購入先 | 2026年秋の状況 | 注意点 |
|---|---|---|
| リフォーム会社・設備店 | メーカーや仕入先へ都度発注するケースが多い | メーカー在庫終了後は希望機種を用意できない可能性あり |
| 家電量販店 | 店舗・物流倉庫に在庫を確保している場合あり | 店舗や地域によって在庫状況が異なる |
| ネットショップ | 販売店が確保した在庫が残っている可能性あり | 本体価格だけでなく工事費・保証も確認 |
| 型落ち狙い | 例年なら安く購入しやすい時期 | 2026年は価格が下がる前に在庫が減る可能性も |
他メーカーも同じ動きになる?
現時点で、私が今回お伝えしている発注期限の情報は一部のメーカーについてのものです。
ほかのメーカーがまったく同じスケジュールになると確認できているわけではありません。
ここからは、あくまで私個人の見方です。
2027年度からの省エネ基準は特定のメーカーだけの問題ではありません。
そのため、ほかの国内メーカーについても大きな方向性としては商品切り替えが進む可能性が高いのではないかと考えています。
ただし、メーカーによって2026年モデルの在庫量や生産終了時期、新モデルの発売時期は異なります。
「他メーカーも9月末で終了する」という意味ではありませんので、購入したい機種が決まっている場合は、その都度在庫を確認してください。
「新モデルが出るまで待つ」が今年は正解とは限らない

これまで私自身も、エアコンを安く買いたい方には「型落ちモデル」をおすすめすることがありました。
新モデルが発売されると、それまで現行品だった商品が型落ちになり、性能はほとんど変わらないのに価格が下がることがあります。
これは非常に賢い買い方です。
ただし2026年は、
新モデル発売を待つ
↓
2026年モデルが安くなる
↓
型落ちを購入する
という従来のパターンだけを期待するのは少し危険です。
価格が下がる前にメーカー在庫がなくなり、人気機種や希望する畳数から選べなくなる可能性があるからです。
「あと1万円安くなるかもしれない」と待った結果、欲しかった機種がなくなってしまえば本末転倒です。
特にエアコンは、テレビや冷蔵庫のように本体だけを持ち帰って終わりではありません。
取り付け工事が必要なので、商品在庫と工事日程の両方を考えて購入する必要があります。
それでも2027年モデルを待った方がいい人
ここまで読むと「じゃあ全員2026年に買った方がいいの?」と思うかもしれませんが、そうではありません。
2027年モデルには、新しい省エネ基準に対応した商品が増えていきます。
そのため、
- 価格より省エネ性能を重視したい
- 長期間使用した場合の電気代を重視したい
- 最新モデル・最新機能が欲しい
- 今のエアコンがまだ新しい
という方なら、無理に2026年モデルへ買い替える必要はありません。
反対に、
「近いうちに買い替える予定で、できるだけ本体価格を抑えたい」
という方は、2026年モデルを一度確認しておく価値があります。
特に6畳・8畳・10畳などのスタンダードモデルを検討している方は、価格だけでなく在庫状況も含めて判断することをおすすめします。
| こんな人 | おすすめ |
|---|---|
| 10年以上使っている | 2026年中に検討 |
| 調子が悪くなってきた | 2026年中に検討 |
| 安いスタンダード機が欲しい | 2026年モデルを早めに確認 |
| 今のエアコンがまだ新しい | 無理に買い替えなくてOK |
| 省エネ性能を最優先したい | 2027年モデルも候補 |
| 最新機能・最新モデルが欲しい | 2027年モデルを待つ選択肢あり |
ネットで買うなら本体価格だけで判断しない

2026年モデルを探していると、ネットショップでかなり安いエアコンが見つかることがあります。
もちろんネット購入自体が悪いわけではありません。
ただ、エアコンの場合は本体価格だけでは最終的な金額が分かりません。
- 標準取り付け工事費
- 配管延長
- 室内・室外化粧カバー
- 既設エアコン撤去・処分費
- 電圧切り替え
- コンセント交換
- 穴あけ工事
- 高所作業・特殊設置費
などが必要になることがあります。
例えば、本体が数千円安くても追加工事費が高ければ、最終的な支払額では逆転することもあります。
ネットショップ・家電量販店・リフォーム会社のどこで購入する場合でも、「本体+工事+追加費用+保証」の総額で比較することが大切です。
購入先によって価格・工事・保証はかなり変わります。
長期保証も含めて比較したい方はこちら
2026年のエアコン購入は「最安値」より「在庫」も確認しよう
例年なら、夏が終わって新モデルが発売される時期まで待ち、安くなった型落ちエアコンを購入する方法はおすすめできる買い方のひとつでした。
しかし2026年は、2027年度から始まる新しい省エネ基準への切り替えがあります。
さらに、実際に一部メーカーでは2026年モデルについて発注期限の案内が始まっています。
今年は「いつが一番安いか?」だけでなく、 「欲しい2026年モデルがまだ買えるか?」も重要です。
近いうちに買い替える予定があるなら、値下がりだけを待たず、 希望機種の在庫を早めに確認することをおすすめします。
もちろん焦って不要なエアコンを買う必要はありません。
ただ、10年以上使用しているエアコンがある方や、近いうちに買い替えることが決まっている方なら、価格がさらに下がるのを待つより、希望する2026年モデルの在庫があるうちに比較・検討を始めるのがおすすめです。
2027年の省エネ基準で何が変わるのか、なぜエアコン価格への影響が予想されているのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。










