「終活を始めた方がいいとは思うけど、何から手をつければいいんだろう?」
「生前整理って、難しそうでなかなか進まない…」
そんなふうに感じていませんか?
終活や生前整理は、“きっちりやらなきゃ”と思わなくても大丈夫です。
始め方さえ分かれば、今日から少しずつ、気軽に取り組むことができます。
この記事では、60代の方が安心してスタートできるように、
- 終活と生前整理の違い
- 始める前に知っておきたい心構え
- 実際に何から始めればいいか
を、専門用語を避けて、わかりやすくご紹介します。
目 次
終活と生前整理の違いを知っておこう
まずは、よく混同されがちな「終活」と「生前整理」の違いについて簡単にご説明します。
■ 終活とは
「終活」は、人生の最終段階に向けた準備のことをいいます。
医療、介護、葬儀、相続などについて自分の意思を整理したり、家族に伝えたりする活動です。
- どんな介護を受けたいか:延命治療を希望するかどうか、施設への入所についてなど
- どんなお葬式をしてほしいか:家族葬・一般葬・音楽葬など希望スタイルの指定
- 財産はどう分けるか:遺言書を作るか、家族に伝えておくかを整理
- 自分の思い出や記録をどう残すか:写真・アルバム・日記などをどう扱うか
こういったことをあらかじめ考えておくことで、自分自身も安心でき、家族の負担も減らすことができます。
■ 生前整理とは
「生前整理」は、身の回りの“モノ”を整理する作業です。
例えば…
- 使っていない服や家電を処分する
- 家の中の写真や書類をまとめる
- デジタルデータ(スマホ・パソコン)の整理
つまり、
- 終活=人生の設計図を書くこと
- 生前整理=暮らしの中の整理整頓
このように考えると、どちらもこれからの人生をすっきり気持ちよく生きるための準備です。
終活・生前整理を始める前に知っておきたいこと
いざ始めようとしても、
「うまくできるか不安…」
「全部やらなきゃいけないのかな…」
と感じる方も少なくありません。
でも大丈夫。
完璧を目指さなくても、できることから少しずつ始めればいいんです。
■ 無理をしないことが長続きのコツ
- 最初から全部を片付ける必要はありません
- 気になるところから、1つずつ手をつければOK
- 毎日10分でもいいので、コツコツが大切です
■ できれば家族と相談しながら
- お子さんやご家族に相談しながら進めると、誤解やトラブルを防げます
- 「この書類はどこに置いておけばいい?」
- 「この通帳は誰に伝えておくべき?」
- 家族との会話がきっかけで気づくこともあります
終活の始め方|まずはノートを書くことから
終活の一歩目におすすめなのが、「エンディングノート」を書いてみることです。
■ エンディングノートとは?
- 医療や介護、財産についての希望を書いておけるノート
- 法的な効力はありませんが、家族に自分の考えを伝える手段になります
- 「自分の想い」を残すことができるのが大きな魅力です
■ 書き始めるのはここからがラク
最初からすべてを埋めようとせず、以下のような「気持ちのハードルが低い項目」から書いてみましょう。
- 自分の趣味や好きなこと
- 家族への感謝のメッセージ
- 使っている銀行口座・保険会社の一覧
書いていくうちに、「次はこれも書いておこうかな」と自然に広がっていきます。
→ おすすめのエンディングノートはこちらから
生前整理の始め方|家の中のモノを見直す
「終活はまだ早いけど、モノは減らしたい…」
そんな方にぴったりなのが、生前整理のスタートとして“片付け”から始める方法です。
■ 最初に手をつけやすい場所は?
- キッチンの引き出し:使わなくなったフライパンや、片方だけのタッパーのふたなどがたまりやすい場所です
- 押し入れの布団:来客用といって何年も使っていない布団は、思いきって整理しましょう
- 玄関の靴箱:履いていない靴、壊れている傘など、処分の対象になりやすいアイテムが眠っています
まずは「今、使っていないモノ」を中心に見直しましょう。
■ 片付けのポイント
- 「1年以上使っていないモノは処分」
- 「いつか使うかも」より「今、必要かどうか」
- 「捨てる」ではなく「手放す」という感覚で
■ 自分でできないときは?
- 大型家具や大量の不用品がある場合は、不用品回収業者の利用もおすすめ
- プロに依頼すれば、重い荷物の運搬や分別も任せられます
→ 信頼できる回収業者の比較はこちら

始めるタイミングは“気になった今”がベスト
「終活や生前整理って、もっと年をとってからでもいいんじゃない?」
と思っていませんか?
でも実は、元気な60代こそが一番の始め時なんです。
■ その理由は…
- 判断力や体力があるうちに整理できる
- 家族にきちんと気持ちを伝えることができる
- 時間に余裕がある今だからこそ、少しずつ取り組める
さらに、終活を始めることで気持ちが前向きになったという方も多くいます。
まとめ|今日の一歩が、これからの安心に
いかがでしたか?
終活も生前整理も、「始めたい」と思ったときがベストタイミングです。
難しく考えずに、
- エンディングノートを書く
- 家の中を1か所だけ片付ける
- 家族と話してみる
こんな小さな一歩からで大丈夫です。
「やってよかった」と思える未来のために、
今日から少しずつ、あなたのペースで始めてみてください。