はじめに
2027年4月から始まるエアコンの省エネ基準改正をご存知でしょうか?
この改正により、基準を満たさない旧型モデルは市場から姿を消すことになります。
つまり、今後は「買い替え前提」ではなく、今あるエアコンをできるだけ長く清潔に使うことが、ますます重要になってくるのです。
そこで今回は、エアコンを清潔に保ち、寿命を延ばすメンテナンス術をご紹介します。
普段からできる掃除から、意外と知られていない「内部クリーン運転」まで、しっかり解説しますね。
2027年のエアコン問題とは?
まず簡単におさらいです。
- 2027年4月から新しい省エネ基準が施行
- 基準未達の機種は販売できなくなる
- 省エネ性能の高い新型エアコンは価格が高騰する可能性大
つまり「壊れたらすぐに買い替える」という選択肢が取りにくくなり、今使っているエアコンを大切に使い続けることが大切になります。
清潔に保つことが大事な理由
エアコンを清潔に保つメリットは省エネだけではありません。
- 電気代の節約
- フィルターが詰まると消費電力が10%以上増加
- 健康リスクの低減
- ホコリ・カビはアレルギーや咳の原因に
- 寿命が延びる
- 内部の汚れは故障の大きな要因
つまり「清潔さ=電気代・健康・寿命のすべてに直結」するわけです。
自分でできる日常メンテナンス
フィルター掃除
- 2週間に1回が目安
- 掃除機で軽く吸うか、水洗いをしてしっかり乾燥させる
吸気口・吹き出し口の拭き取り
- ホコリがつきやすいので月1回程度
- 柔らかい布で軽く拭く
冷房後の送風運転
- 結露で内部が湿ったままだとカビの原因に
- 冷房停止後に30分程度送風運転すると効果的
意外と知られていない!内部クリーン運転の活用
ここからが本題です。
最近のエアコンには
「内部クリーン運転(内部乾燥・カビ防止運転とも呼ばれる)」
がついていることが多いのですが、実際は使っていない人が少なくありません。
内部クリーン運転とは?
冷房や除湿で発生した水分を、送風や弱い暖房で乾燥させて内部をカラッと保つ機能です。
これによりカビや臭いの発生を防ぎます。
なぜ使われていないのか?
- 自動で作動すると思っている(実際は設定が必要)
- 運転時間が延びるので「電気代が高そう」と誤解されている
- 動いているけど何をしているか分かりにくい
実際のメリット
- カビ繁殖を抑える → 健康面でも安心
- 臭いの予防 → 夏場の「カビ臭い風」を防げる
- クリーニング頻度が減る → 結果的に節約につながる
電気代はどれくらい?
1回あたり数円〜十数円程度。
長期的に考えると、クリーニング代(1〜2万円)を減らせる分お得です。
上手な使い方
- 冷房シーズンは停止後に必ずON
- 自動設定がある機種は常時ONにしておく
- 音が気になる人は日中に実行するのがおすすめ
プロに任せるべきエアコンクリーニング
日常のフィルター掃除や内部クリーン運転でもある程度は清潔さを保てます。
ですが、エアコンの内部(熱交換器・送風ファン・ドレンパン)までは、自分で掃除するのは難しいです。
そこで必要になるのが、プロによるエアコンクリーニングです。
クリーニングを依頼すべきサイン
- 冷房をつけると「カビ臭いにおい」がする
- 吹き出し口から黒い汚れが見える
- 水漏れや結露が増えた
- 電気代が急に高くなった
これらは、内部にホコリやカビが蓄積している証拠。
放っておくと故障やアレルギーの原因にもなります。
クリーニングの効果
- 健康効果
- カビやハウスダストを除去 → 空気がきれいに
- 省エネ効果
- 熱交換効率が回復 → 電気代が下がる
- 寿命延長
- モーターや基盤の負担が軽減され長持ち
- 快適性アップ
- 冷暖房の効きがよくなり、部屋がすぐに快適に
1回のクリーニングで「風がサラサラして気持ちいい!」と実感できる人が多いです。
クリーニングの種類
- 通常クリーニング
- フィルター・吹き出し口・熱交換器を洗浄
- 費用:8,000〜12,000円前後
- 完全分解クリーニング
- エアコンを分解して内部の細部まで洗浄
- 費用:20,000〜30,000円前後
- 長期間使っているエアコンや臭いが強い場合におすすめ
- オプション洗浄
- 防カビコート、ドレンパン分解洗浄など
- 追加費用:2,000〜5,000円程度

業者を選ぶポイント
- 口コミや実績が多い会社を選ぶ
- 料金が明確に提示されているか
- 防カビコートや保証の有無をチェック
- 繁忙期(6〜8月)は避けて予約
- → 春や秋が狙い目
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費用対効果
- プロのクリーニング1回=約1〜2万円
- 効果が1〜2年続くと考えれば、月あたり数百円で
清潔に長持ちさせる工夫
- 室温は28℃設定+サーキュレーター併用で負荷を軽減
- 加湿器や美顔器の蒸気は直接当てない
- 室外機の周りに物を置かず、風通しを確保
まとめ
2027年問題で「新しいエアコンを買えば解決」という時代は終わりを迎えます。
これからは、
- 日常のフィルター掃除
- 内部クリーン運転の活用
- 定期的なプロのクリーニング
この3本柱で、エアコンを長く清潔に使うことが最大の節約術になります。
今日からできる「内部クリーン運転」、ぜひ試してみてください!