目次
  1. キッチンの吊戸棚はいらない?結論「収納量と身長・生活スタイル」で決まる
    1. 吊戸棚をなくして満足する人・後悔する人の特徴一覧
    2. 【早見表】あなたに吊戸棚が必要かどうかのセルフチェック
  2. キッチンの吊戸棚を撤去する3大メリット
    1. 1. リビング・ダイニングとの一体感と開放感が劇的にアップ
    2. 2. 自然光がキッチン奥まで届き、空間全体が明るくなる
    3. 3. 「開かずの収納(デッドスペース)」がなくなり片付けがスムーズに
  3. 知っておくべき吊戸棚をなくすデメリットと後悔しない対策
    1. 1. 収納スペースが減る(背面収納・パントリーの確保法)
    2. 2. 手元が暗くなる問題(ダウンライト・手元灯の配置が必須)
    3. 3. リビングから生活感(手元・油ハネ)が見えやすくなる
  4. 吊戸棚撤去リフォームで失敗しないための重要ポイント2選
    1. ポイント①:照明計画は「色温度(昼白色)」と「連動性」にこだわる
    2. ポイント②:工事前に「3Dパース」で空間の圧迫感・見え方を確認する
  5. キッチンの吊戸棚撤去リフォームの費用相場と工期
    1. 撤去のみ・ダウンライト新設を含めた概算費用
    2. 安く抑えるコツと相見積もりを取るべき理由
  6. まとめ:後悔のないキッチン空間を作るために事前のシミュレーションを
    1. まずは現状の収納量と理想の間取りをプロに相談してみよう

キッチンの吊戸棚はいらない?結論「収納量と身長・生活スタイル」で決まる

キッチンリフォームや新築の打ち合わせで、多くの方が頭を悩ませるのが「対面キッチンの吊戸棚(つりとだな)を付けるべきか、なくすべきか」という問題です。

開放的なオープンキッチンに憧れる一方で、「収納が足りなくなったらどうしよう」「後から後悔したくない」と不安になりますよね。

結論からお伝えすると、吊戸棚が必要かどうかは「現在の収納量」「使う人の身長」、そして「普段の生活スタイル」によってハッキリと分かれます。

万人にとっての正解はなく、ご自身の暮らしに合っているかどうかが満足度を左右する一番のポイントです。

吊戸棚をなくして満足する人・後悔する人の特徴一覧

現場でお客様の声を伺っていると、吊戸棚をなくして「大満足した人」と「少し後悔が残ってしまった人」には、それぞれ明確な共通点があります。

【吊戸棚をなくして大満足する人の特徴】

  • LDK全体を広く見せ、家族と会話しながら料理したい
  • 背面のカップボードやパントリーに十分な収納スペースがある
  • 普段から持ち物を定期的に見直し、断捨離が得意な方
  • 小柄で、もともと高い位置の収納に手が届きにくかった

【吊戸棚をなくして後悔しやすい人の特徴】

  • 調理器具、食器、食品ストックが多く、現状でも収納がパンパンな方
  • キッチンの手元やシンクまわりの生活感をリビングから隠したい
  • 背面にカップボードを置くスペースが十分に取れない間取りの方

【早見表】あなたに吊戸棚が必要かどうかのセルフチェック

まずはご自身の状況を客観的にチェックしてみましょう。

以下の比較表で、当てはまる項目が多い方があなたにとって最適な選択肢になります。

チェック項目吊戸棚が「いらない」人吊戸棚が「必要な」人
キッチンの広がり感開放感・抜け感を最優先したいある程度の手元隠し・独立感がほしい
現在の収納の空き背面収納やパントリーに余裕がある今ある吊戸棚の中身がすでに満杯
吊戸棚の使用頻度ほとんど使っていない(デッドスペース)普段使いの食器やラップ等を頻繁に出し入れする
使う人の身長踏み台がないと上段に届かない背が高く、日常的に上段まで手が届く

キッチンの吊戸棚を撤去する3大メリット

対面キッチンの吊戸棚をなくすと、毎日の家事空間が劇的に快適になります。

ここでは、実際にリフォームされたお客様から特に好評な3つの大きなメリットをご紹介します。

1. リビング・ダイニングとの一体感と開放感が劇的にアップ

吊戸棚を撤去する一番のメリットは、なんといっても視界を遮る壁がなくなることによる圧倒的な開放感です。

これまで天井から下がっていた垂れ壁と収納がなくなるため、キッチンに立ちながらリビング全体を一望できるようになります。

料理や洗い物をしながらでも、リビングで遊ぶ小さなお子様の様子を見守ったり、家族と自然に会話を楽しんだりできる空間が手に入ります。

2. 自然光がキッチン奥まで届き、空間全体が明るくなる

吊戸棚があると、どうしてもリビング側の窓から入る自然光が遮られてしまい、キッチン内が薄暗くなりがちです。

吊戸棚を取り払うことで、リビング・ダイニングの光がキッチン奥までしっかり届くようになります。

昼間であれば照明をつけなくても手元が明るく感じられるようになり、空間全体の雰囲気がパッと華やかになります。

3. 「開かずの収納(デッドスペース)」がなくなり片付けがスムーズに

「吊戸棚の高いところに入れたモノを、ここ数年一度も取り出していない……」というご家庭は非常に多いです。

手が届きにくい吊戸棚は、どうしても使わない土鍋や重箱、古いタッパーの溜まり場になり、デッドスペース化しやすいのが現実です。

吊戸棚をなくすことで、「手が届く範囲の必要なモノだけを管理する」というシンプルな生活動線に切り替わり、モノの出し入れや片付けが格段にスムーズになります。

知っておくべき吊戸棚をなくすデメリットと後悔しない対策

メリットが大きい一方で、事前にしっかり対策を立てておかないと後悔につながる注意点もあります。

現場の経験を踏まえ、具体的な解決策とセットで解説します。

1. 収納スペースが減る(背面収納・パントリーの確保法)

当然ですが、吊戸棚を外した分だけ物理的な収納スペースは減少します。

これを補うためには、「キッチンの背面(バックセット)」の有効活用が欠かせません。

【収納不足を防ぐ3つのアプローチ】

  • 引き出し式フロアキャビネット: 奥の物まで一目で見渡せるフルスライドレールを採用する
  • ハイカウンターカップボード: 天板下の引き出し収納量を増やし、作業台としても活用する
  • 壁面シェルフ(見せる収納): 良く使うお気に入りのマグやキャニスターをおしゃれに配置する

床から天井近くまで使える大容量の食器棚や、引き出し収納を効率よく配置することで、吊戸棚がなくても十分な収納力をキープできます。

2. 手元が暗くなる問題(ダウンライト・手元灯の配置が必須)

従来型のキッチンでは、吊戸棚の底面に「手元灯」が埋め込まれているケースがほとんどです。

吊戸棚をそのまま撤去してしまうと手元を照らす照明がなくなり、「自分の背中でリビングの明かりを遮ってしまい、シンクやまな板が影になって暗い」という問題が発生します。

そのため、吊戸棚の撤去工事を行う際は、必ず天井にダウンライトやスポットライトを新設する電気工事をセットで計画してください。

3. リビングから生活感(手元・油ハネ)が見えやすくなる

吊戸棚と垂れ壁をなくすと、リビング側からキッチンの作業台やシンクの中が直接目に入りやすくなります。

特に注意したいのが、「油ハネ」と「お掃除の手間」です。

リフォーム営業の現場から:油ハネ対策の失敗談

以前担当したお客様で、「とにかく海外風のフルオープンにしたい!」と、コンロ前の壁まで完全に取り払って全面クリアガラスにされた方がいらっしゃいました。

見た目は非常にスタイリッシュで素晴らしい仕上がりだったのですが、半年後にお伺いすると「揚げ物や炒め物のたびにガラスの裏表に油が飛び散り、毎食後の拭き掃除が本当に大変で……壁を残せばよかった」と後悔されていました。

開放感を求めつつもお手入れを楽にしたい場合は、**「シンク・作業台の上だけ吊戸棚を抜き、コンロ前には耐油性のあるパネル壁を残す」**というセミオープンな設計が実務上もっともおすすめです。

吊戸棚撤去リフォームで失敗しないための重要ポイント2選

工事が終わってから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、プロの視点から押さえておくべき重要ポイントを2点お伝えします。

ポイント①:照明計画は「色温度(昼白色)」と「連動性」にこだわる

吊戸棚を撤去した後の天井照明を計画する際、最も重要なのが「光の色(色温度)」の選定です。

リビングやダイニングには、リラックスできる温かみのある「電球色(オレンジ色の光)」を採用することが多いですが、キッチン作業の手元まで電球色にしてしまうと、肉や魚の鮮度、野菜の色味、焼き加減が正しく判別しにくくなります。

プロからの照明アドバイス

調理の手元を照らすダウンライトには、食材本来の色が自然に見える「昼白色(自然な白い光)」または「温白色」を選びましょう。
最近ではスイッチ一つで色を切り替えられる「調色機能付きダウンライト」や、リビングの明るさと連動できる調光システムも非常に人気です。

ポイント②:工事前に「3Dパース」で空間の圧迫感・見え方を確認する

図面やカタログの写真だけでリフォームを進めると、「思っていたよりリビングから手元が丸見えだった」「天井の梁(はり)が目立ってしまった」というズレが生じがちです。

工事前に立体的な「3Dパース(完成予想図)」を作成して確認することで、実際の見え方や圧迫感の度合いをリアルに体感できます。

ご自身で間取りをシミュレーションしてみたい方は、パソコンで手軽に立体空間を再現できる「3Dマイホームデザイナー」を活用するのもおすすめです。

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また、「自分で作るのは難しい」「プロにクオリティの高いパースを作ってほしい」という場合は、ココナラなどのスキルマーケットで建築パース作成を個別依頼すると、数千円〜のリーズナブルな費用で完成イメージを可視化してもらえます。

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図面だけでは分かりにくいキッチンの圧迫感やリビングからの見え方を、部屋全体の4隅から立体的に可視化してくれます。

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事前のシミュレーションをしっかり行い、完成後のイメージを家族全員で共有しておきましょう。

キッチンの吊戸棚撤去リフォームの費用相場と工期

「実際に吊戸棚を外すとなると、いくらくらいかかるの?」と気になっている方へ向けて、費用の目安と工事期間を整理しました。

撤去のみ・ダウンライト新設を含めた概算費用

吊戸棚の撤去リフォームは、単に棚を壁から外すだけでなく、外した後の天井・壁の補修や照明工事がセットになります。

工事内容の内訳費用相場(税込)目安工期
吊戸棚・垂れ壁の解体・撤去・処分3万〜6万円1日〜3日程度
天井・壁の下地造作およびクロス補修5万〜12万円
手元灯撤去・ダウンライト新設(電気工事)3万〜7万円
合計費用の目安約10万〜25万円前後

※下地の状態やクロスの張り替え面積(LDK全体を貼り替えるか、キッチン天井のみか)によって総額は変動します。

安く抑えるコツと相見積もりを取るべき理由

リフォーム費用をできる限り抑えつつ満足度を高めるコツは、「複数のリフォーム会社から相見積もりを取ること」です。

吊戸棚の撤去工事は、大工工事・内装(クロス)工事・電気工事といった複数の職人さんが関わるため、会社ごとの施工体制によって見積もり金額に数万円以上の差が出ることが珍しくありません。

複数の見積もりを比較することで、適正な相場感がわかるだけでなく、担当者の提案力や対応の丁寧さも見極めることができます。

忙しい方でも、無料の一括見積もりサービスを利用すれば、自宅にいながら複数の優良会社から見積もりやプラン提案を取り寄せることが可能です。

まとめ:後悔のないキッチン空間を作るために事前のシミュレーションを

キッチンの吊戸棚は、「なんとなく流行っているから外す」のではなく、ご家庭の収納量と毎日の暮らし方に合わせて判断することが成功の秘訣です。

本記事のまとめ

  • 収納に余裕があり、開放的なLDKを作りたいなら撤去がベスト
  • 撤去時は「背面収納の確保」「手元用ダウンライトの配置」をセットで計画する
  • 油ハネが気になる場合は、コンロ前だけ壁を残すセミオープン型も検討する
  • 失敗を防ぐために、事前に3Dパースや複数社の見積もりでプランを比較する

まずは現状の収納量と理想の間取りをプロに相談してみよう

「うちの間取りでも開放的なキッチンにできる?」「吊戸棚を外したらいくら掛かる?」と気になったら、まずは専門のプロに現地を見てもらい、アドバイスをもらうのが一番の近道です。

使い勝手と開放感を両立した、家族みんなが心地よく過ごせる理想のキッチン空間をぜひ実現させてくださいね。